第1章 日常
「俺らもそろそろ復活して来たわ。あと何分いけんの?」
「30分ぐらいじゃねぇか?やっぱこの人数だと二枠ねぇと無理だな」
はかはかと整わぬ息を逃がしながらも、抜ける事はないディルドは蜜口に埋まり暴れ続ける。
イかされ続けた身体は、この単調な振動でさえも反応してしまう。
「もう暴れる元気残ってへんやろ。これ雰囲気ええけど色々シて貰うには邪魔やねん」
腕の拘束も解かれ自由になった筈の身体は、イッたばかりの脱力感と蓄積された疲労で鉛のように重い。
「じゃあ俺、口マンコ借りまーす!」
「ほんならひっくり返そうや。俺も反応ある時下使いたい」
モノのようにうつ伏せに転がされた優菜は、腰を抱えられ後ろから可児の男根を咥えこむ。
ぁ、と小さく呻いた口には阿部の陰茎を捩じ込まれた。
「ちんたらヤってんなよ?後ろ控えてんだから」
「はいはーい」
前と後ろで腰を振る男達に挟まれ、両手は待機している残りのペニスをしごかされる。
レイプの雰囲気作りは気が済んだのか、ただ出す為の自分本位なセックスは短時間で次々と進む。
出しては抜かれ、次を挿入され
各々の好みの体位に転がされ続ける30分間。
常に二人を同時に相手取り、待機者の勃起を促す為に手や胸を弄ばれ
何回分の精液を身体に納めた頃だろうか
「お知らせします。お時間5分前です。退室のご用意をお願いいたします」
耳に慣れた機械的なこのアナウンスに、これほど安堵したのはいつぶりだろうか。
優菜は飛びそうになる意識を保ちながらも、恐らくこれが最後であろう男根から精液を絞り取った。
「時間になったらどうするんすか?」
「1分でも遅れたら延長取られっから急げ。別室でシャワーだ。優菜、またな」
何事もなかったかのようにそそくさと退室して行く団体客達。
また相手してな、と声をかける男達に
優菜は出来れば暫く来ないで欲しいと心の中で返事をした。
『大丈夫か…?次は只野様、入室まで45分だ』
「わかったわ。放送浴室に入れて、ベッドメイキングお願い。シャワー介助頼める人いたら寄越して」
よろよろとベッドから立ち上がり浴室へと向かいながらも、精液で床を汚さぬよう股を抑えるあたりが
彼女にとってこれが染み付いた日常だという事を伺わせた。