第1章 日常
ごくり、と喉を鳴らし白濁の粘液を飲み込んだ優菜は
生臭さに顔をしかめつつも解放された口で大きく息を吸い込んだ。
「啼けってよ、優菜。俺もイキそうだ」
「んぅ、あ…あ…、ぁあ…はぁ、ゃ…」
「後ろの2本突き刺さってる方か顔のアップか…どっち撮るか悩みどこやなぁ」
「まず顔撮ります!エッロいなぁ…!」
涙と涎でぐしゃぐしゃの顔は、胸を揉みしだく腕に何とか支えられながら切ない喘ぎを漏らす。
届きかけた何かをまさぐるように、宙を漂う視線。
じゅぶ じゅぶ と陰茎を飲み込む卑猥な水音と、虚ろな喘ぎは同じタイミングで部屋に響いた。
ウィィィィィン …ヴィイィイイイイイン
「あっ!ぁぁ、ぃ…やぁぁぁあ!!」
「あっはっは、鬼畜やなぁ。高橋」
「くっ…!!」
優菜を絶頂へと誘ったのは、出力を上げられ最大振動で暴れる電マ。
イけば生理的反応で後ろまでもが締まるのか…
うねりひくつくアナルへ伊藤も精を吐き出した。
肉壁でしごくように精液を出し切った伊藤は男根を抜く事なく高橋へと声をかける。
「それ寄越せ。おまえもそろそろイっとけよ」
「こんだけ昂らせて貰ったら流石の俺でもすぐイケそう」
軽く笑いながら電マを伊藤に渡した高橋が、アナルにもう1本咥え狭くなった膣を激しく突き上げ始める。
「待っ…!も…だ、めぇ!!オッオッ…ぉッ、イくぅ!!イっちゃぅぅぅ!!」
「…くっ!!」
ヴィイィイイイイイン
最大になった出力のまま絶え間なくクリトリスへと押し付けられる振動。
千切れる程に摘み上げられた乳首。
アナルに大きな異物を咥えながらも、激しく突き上げポルチオを打つピストン。
「オッオッ…オぅッ…!!」
「ホンマ女ってイきまくるとオットセイみたいに鳴くんやなぁ…可愛子ちゃんのアへ顔もまた乙なもんや」
揺らされる動きとは別に、優菜の身体はビクビクと痙攣していた。
彼女の焦点の定まらぬ目には録画中を示す赤いランプの点滅がかろうじて映る。
イキ狂っただらしのない顔が記録として保管されているという羞恥は、朧気に残る理性を更に辱しめ快感を呼んだ。
身体の奥深くに熱い飛沫を感じたと同時に、優菜の意識は飛んだ。