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首輪をつける

第2章 競り市


「お客様、誠に申し訳ございませんが競りは規則に則り行われておりますので、他のお客様のご迷惑になるような行為はどうぞお慎み願いま」

「何なら言い値で買うぞ」

鳥人の言葉を遮り、猫の青年は飄々とした顔で告げる。

鳥人の男は、彼の言い値で買うとの申し出に弾かれたように顔を上げる。

改めて青年の顔をまじまじと見つめ、驚愕した。

「そ、そのお顔は……カルファ様!!」

客席がどよめきに包まれた。
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