第12章 転機
「実はさ、俺最近娼館に出資してさあ……多種多様な女を揃えてて、そりゃあもう種族問わずでね? 客もオールオッケー! 国でも随一の娼館に……いずれはしたいな〜なんて」
カルファはニッコニコで言葉を続け、に満面の笑みを向ける。
「それでー、そこで働く女をただ今絶賛募集中な訳! だから」
「遠慮しときます」
は引き攣った顔で首を左右する。
「要はわたしにそこで娼婦として働けってことですよね? そんなこといきなり言われても……!」
カルファの笑顔がみるみるうちに消え失せる。
「え、貧乏に拒否権あると思ってんの? 俺に買われた奴隷のお前が? あれは嫌だ、これはやりたくない……」
真顔で言い、
「あ? 甘ったりいこと言ってんじゃねえよ、今すぐ魚の餌にしてやってもいいんだぞ」
に顔を寄せる。