第11章 主従
「ちゃんも良い趣味してるな? ヴィークの野郎、涙目じゃねえか」
「何だか可愛く思えちゃって……いけませんか?」
「いや? 小悪魔なちゃんも魅力的だ、俺様の前では天使でいて欲しいがな」
そう言い、ヴィークに見せつけるようにに絡みつくアルド。
これ以上ない程の背徳的な快感。
アルドは悠々とヴィークに目をやり、余裕たっぷりに口を開いた。
「ヴィーク……お前には交尾になると悪癖があるからな、俺の目が届く限りちゃんとはさせないぞ? それでも良いなら遊ぼうぜ」
ヴィークは一も二もなく、恍惚と頷く。
「は……はい、アルド様」
「ヴィーク、お前もベッドに上がれ。たっぷりと俺様達に奉仕して、楽しませてくれよ?」
ヴィークがベッドに上がり、二人の間に潜り込む。
マットに両手をつき、逞しい上半身を屈め股座に顔を寄せる。
「失礼、致します……」
ヴィークのザラついた舌が結合部分に伸びた。