第11章 主従
「こんな事をされてもまだ萎えてないのか? 相変わらず難解な性癖だな」
「……ッ」
ヴィークはアルドの嘲笑に顔を歪めるも、ヴィークの自身はその言葉に尚更悦んでいるようで、ピクピクと前後に振れる。
先細った先端から透明なカウパー液がピュクピュクと滴り落ち、汁を飛ばす。
「ほらちゃん、よーく見てろよ? これがヴィークの本性だ」
ヴィークはハアハアと荒く呼吸をしながらアルドを睨む。
「だ……黙れ、アルド……いくら王と言っても、これ以上の狼藉は許さんぞ……」
アルドはケラケラと笑い、
「おー怖い怖い。そんな滑稽な格好の奴に凄まれるとはねえ」
の身体を自分の方へと引き寄せた。
「ちゃん」
そのままの柔らかな唇にちゅっとマズルを押し付け、大きく舌を絡ませ始める。
「ン……ッ」
はアルドからの唐突な接吻にぴくりと肩を震わせる。
ヴィークの視線を感じながら、アルドの舌を受けいれ、中を念入りに掻き回されていく。
「ん、ンっ。ああ」
アルドの唇が離れ、舌が引き抜かれる。
「ア……」
アルドはとろんと目を潤ませたの胸を鷲掴み、やわやわと揉み始める。
「や、やだ、アルドさん……っ」
ヴィークの前で織り成される行為には弱々しく首を振るも、アルドの手は止まらない。
柔らかな果実をぎゅっと握り潰し、
「……妬けるぜ。ちゃんもヴィークに興奮してるだろ?」
楽しそうにささめく。
「え……何を……」
「俺には分かる。ヴィークが情けない姿を晒す度に……」
アルドの手がの太ももを伝う。
柔らかく撫で、何度も皮膚を擽る。