第11章 主従
勘弁してくれ、と目で懇願するヴィーク。
アルドは無表情に吐き捨てた。
「答えろ、ヴィーク」
「……はい……申し訳ございません……あ、アルド様と、様の情事を想像して……興奮して、しまいました……」
ヴィークの返答にアルドは薄く笑い、畳み掛けた。
「脱げ」
「え……な……」
ヴィークの顔が強ばる。
も驚いた顔に変わり、思わずアルドの顔を見る。
「聞こえなかったか? 今すぐここで脱げ」
今のアルドにと面した時の砕けた雰囲気は無く、嗜虐心の溢れた目付きに変わっていた。
の背筋がぞくりとする。
ヴィークは無言で頷き、自身の服に手をかけた。
カッチリとした上着を脱ぎ、ズボンを脱ぎ捨てる。
良く鍛え上げられた身体が顕になり、逞しい胸板に張り付くようなシャツを剥ぎ取る。
下着姿になったヴィークの凛とした双眸は既に羞恥に歪んでいた。
下半身を包む布地はもっこりと膨らんでいる。