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首輪をつける

第7章 後始末


「あー! 分かった、分かったよ! どこでも好きに住めよ!」

「別にいいところは要らない、めいわくはかけない。すこしでじゅうぶん」

「あーそーですか……」

「ひとめにも、でない」

「是非そーしてくれ、お前といると俺の心臓が持たねえ」

一通りの交尾を終え、満足したのか巻き付いていたからしゅるしゅると離れていく。

ある程度進んだところで振り返り、

「またね」

に向けて柔らかく微笑んだ。

その様子を目の当たりにしたカルファは不可解とでも言うように眉を寄せる。

「……あんな感情ハッキリある蛇もいんだな……番には別なのか?」

「そ、そんなことより早く……みず……」

息も絶え絶えに呟くを見下ろしながら、カルファは命令口調で告げる。

「股開け」

「うぇ、るッ!?」

「はえーうちに中を洗浄しといた方がいいんだよ。浴場に行くぞ」

まだヘロヘロなの手を取ると、両腕で抱え上げた。

「ちょっ、ちょっと……!まだ、服ッ……!」

「今の時間に誰もいねーよ。それに俺専用の浴場に行くんだ、気にするな」

「はあ!?」

そのまま部屋を出ようとするカルファにはぎょっと目を見開き、枕を掴む。

「それに……どーせ俺に股見せるんだから、何の問題も」

「そーいう問題じゃないっ、でしょうがッ!」

それを思いっきりカルファの顔面に叩きつけた。
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