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首輪をつける

第7章 後始末


カルファは眉間に皺を寄せ、ガシガシと頭を掻きながら口を開く。

「あのな、コイツが独占欲強い雄の個体なら自分以外の雄の個体が近づいた瞬間お前の首を締めて窒息状態にまで追いやるだろ? そんで強制的にカパッと開いた膣口に陰茎を挿入して……」

「もう分かりましたッ!」

溜まりかねてカルファの説明を打ち切り、息苦しそうに咳き込む。

カルファは哀れんだ表情でを見下ろし、腰を上げた。

「こいつが自分の体液口移してくれてるみたいだけど、流石にしんどいだろ? 飯と水持ってきてやるよ」

そう言うとくるっと踵を返し、から離れていく。

みるみるうちに遠ざかっていくカルファには悲鳴を上げた。

「待って待って待ってえ! 置いてかないで、せめてサピルーンさんを」

必死に縋り付くも、カルファの蹴りで破壊された扉は無慈悲に閉められた。

「さぴ……?」

の口から出た聞きなれない男の名。

ネアは眉一つ動かさないまま、

「さぴるーんって、だれ」

怒りに打ち震えていた。
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