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首輪をつける

第6章 蛇のように執念深い


歪な小さな窓から月明かりが差し込む。

いわく付きの部屋も、自身の手で小綺麗な小部屋に様変わりしていた。

月光に照らされた青年がを見下ろす。

月夜で、青年の赤い目が鈍く光った。

小さく目尻の上がった瞳はつぶらで何処か無感情だ。

月の光を反射して、透けるような白髪が煌めく。

体付きは細身で、優しくの頬を撫でる手も同じくほっそりとしている。

線の細く華奢な上半身と裏腹に、下半身は筋肉質で逞しい。

よく鍛えられた細長い下半身の下肢は退行しており、存在しない。

人の特徴が目立つ上半身と蛇の特性が強い下半身。

両方ともひんやりと滑らかな表皮に覆われていた。
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