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第4章 住めば都と言うけれど
サピルーンは愛おしそうに呟き、の方へと歩み寄る。
「様……このお部屋の何処が気に入られたのですか?」
「あ、えっと……人の住んでない部屋って人を待っている感じがして……入りづらいんですよね、で、でもこの部屋はなんかそれさえも忘れてしまった感じがして、それがわたしに合致するって言うか……」
「様は変わりませんね……本当に素敵な感性をお持ちだ」
カルファは眩しそうにと話すサピルーンを、全くもって意味がわからない、とでも言うような訝しげな顔で見つめていた。
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