第19章 背徳
の腕に、新たな注射器が突き立てられた。
シリンジの液体がの体内へと注射される。
は身体中を真っ赤に染めサピルーンにしがみつく。
「ハッ……ハアッ……!」
「もう一度言いますね。貴方は誰にも渡しません」
呟きながら目線を鋭くし、をベッドに運ぶ。
「例え私の物にならないとしても」
サピルーンの言葉と表情にの目が一瞬見開くも、すぐにとろんとして光を失う。
は息を弾ませ、ドレスの裾を捲り上げる。
自ら下着の中に手を差し込み秘部を弄り始める。
「ん……ンッ、あ」
衝動の赴くままに指先を動かし、腰を揺らす。
「薬が効きすぎましたかね」
サピルーンはくすりと笑い、の隣に腰を据えた。
「様」
背中から手を回し、の腕を掴む。