第18章 話して離して放して
「人間の女を滅茶苦茶にしてやりたいだけだから」
トロの平坦な呟きが妙に耳に残る。
はトロの言葉にぴたりと固まった。
の顔から笑顔が消えたことに気がついたトロの手が小さく震える。
「何、そんな目で見てんだよ」
震えを隠すように袖を握り込み、乱雑に距離を詰める。
思わずが一歩後ずされば、トロはぐっと歯ぎしりがした。
「そんなに人の顔が気になんのかよ……」
苛立ちと不安を思わせる震え声がの耳をつく。
返す言葉に迷うを睨みつけ、
「いいっから、さっさとしゃぶれよ……!」
ズボンを下ろした。
顕になったトロの自身は細長く、先端が螺旋を描いている。