第16章 二匹の獣
「ァ、あっ、フんッ……申し訳ございませんッ! 様、あ、アルド、さまぁ……おおッ!」
我に返り、ベッドに頭を擦り付ける。
に土下座をし、何度も許しを乞うが、アルドは微動だにしない。
袋に鞭を押し付けたまま、
「なあ、いっその事去勢しちまうか? この可愛い袋の中身。玉引っこ抜いちまうか」
低い声で呟いた。
ヴィークの身体の震えが更に激しさを増す。
冷や汗を垂れ流し、歯を打ち鳴らす。
「はー……ッ、はあぁ……!ううっお……あっ、う!はぅッ!」
「いくら難儀な性癖持ちのお前でも俺様に調教されるのは真っ平御免だろ? 違うか?」
「はいっ! 申し訳、ございませんっ! 我を忘れて……ッ、おりました、どうか……ご慈悲を、何卒、私めの無礼をお許しください!」
「あ……の、アルドさん、わたしからもお願いします……」
も怖々と口を開き、アルドを上目に見つめた。