• テキストサイズ

首輪をつける

第16章 二匹の獣


口端から無意識に息を零しながら、

「様、失礼致します」

アルドに凭れるようにして座り、こちらを見つめるに手を伸ばした。

優しく腕を取り、スムーズにドレスを脱がしていく。

下着姿でベッドに沈むを見下ろし、ヴィークは喉を鳴らした。

「流石にここまでは手慣れたもんだな。問題はここからだぞ」

アルドの含んだ言い方に目の端で睨みを利かせる。

黙って脱がせたドレスを畳み、の背に手を回す。

ゆっくりとホックを外した。

顕になった胸の膨らみに視線を注がれ、は頬を赤らめる。

恥ずかしそうに胸元に手を当てるの元に歩み寄る。

「綺麗だ」

優しくささめき、の両手を剥がした。

「ほらヴィーク、ここまでお膳立てしてやったんだ。最後も脱がせろ」

「分かっ、た」

アルドの誘いかけに頷き、に深く頭を下げる。

最後の一枚に手をかけ、そのまま下ろしていく。

一糸まとわぬ姿になった。

「様……お美しい……」

ヴィークは熱っぽい目で見つめ、密かに息を荒くする。

その言葉にアルドも頷き、

「ちゃん一人だけ裸にさせておくのも可哀想だ」

着ていた服を脱ぎ捨てる。

アルドが恵まれた裸体を披露すれば、ヴィークも鍛えられた鋼のような肉体を晒す。

「ちゃん」

「様」

二人がかりでに迫り、ベッドがぎしりと音を立てた。

/ 184ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp