第2章 狂愛 死柄木弔
そして気づけば気絶してここにいた。
死柄木「君、雄英の生徒だろ?」
?「死柄木弔、告げ口をされてはかないません。すぐに処理するべきです。」
死柄木「わかってる。俺に命令するな黒霧。」
彼はゆっくり私に近づいてきて、私の顔を手で掴もうとした。
「っ…!」
怖くなり咄嗟にポケットにしまっていた折りたたみ式の小型ナイフを取り出し、彼の手を切りつけた。
死柄木「っ…!お前…っ…」
「!…」
本当に切るつもりはなかった。私は急いで両手で彼の傷ついた手に触れた。すると、傷はみるみる癒えていく。私の個性、治癒。リカバリーガールと同じだが、治癒力はそれ以上。世界でも1人しかおらず、どれだけの重体な人でも触れるだけですぐに治してしまう。ただし、息を引き取っている人は無理。