第9章 きっかけ 轟焦凍side
タイミング良く、カサカサと音が鳴ってそいつは出てきた。
「っ…!?」
轟「…」
片手でそいつを捕まえて、窓を開けて逃がした。
轟「…これでいいか?」
「あ、ありがとうう!!!」
膝から崩れ落ちた彼女。
轟「…」
「お、お礼…する!何がいいかな…?」
轟「…なんでもいいのか?」
「で、出来ることなら!」
轟「……なら、俺ともっと喋ってくれ。」
「!…え…?」
轟「…お前、俺の事嫌いだろ?」
「……え!?き、嫌いじゃないよ!?」
轟「!…お、俺のこと避けてただろ?」