第9章 きっかけ 轟焦凍side
話を聞くと、彼女の部屋にGがいたらしい。
「ご、ゴミとか…ちゃんと片付けてるんだけど…。」
相当苦手なのか、俺の服の裾を掴んで後ろをついてくる。
轟「…」(可愛いな…。)
正直、もの凄いラッキーだと思った。彼女の部屋に着き、ドアを開けようとすると、より一層の震えあがる彼女。
轟「入るぞ?」
「う、うん…っ…。」
ドアを開けると、一気に彼女の匂いが広がった。
轟「っ…どこにいたんだ?」
「た、棚の後ろ…行っちゃって…。」
轟「…」
俺が棚に向かうと、彼女は裾を離した。