第8章 ネクタイ 爆豪勝己
「…しょうがない…出久君にやってもらおうかな。」
爆豪「…チッ…おら、来い。」
「え、やってくれるの?」
爆豪「…今すぐ来ねぇとやらねぇ。」
「わ、お願いしますお願いします!」
手馴れた手つきでネクタイを締めるかっちゃん。
「…」(かっちゃんの手…綺麗だなぁ…。)
爆豪「…聞いとんか!?」
「!…は、はいっ!?」
爆豪「ちゃんと聞いとけクソボケが!!!」
「ごめんなさいい!!」
*
「…あれ…?」
次の日になり、また教室でネクタイと格闘中。昨日教えてもらったはずなのに、全然出来ない…。
「ん…あれ…。」
かっちゃんはすでに隣の席に座っているけど、昨日も頼んだし怒られそうで頼めない。