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特別なあなた【僕のヒーローアカデミア 短編集】

第5章 逃げられません 死柄木弔


*


「だから!誰も必要としてくれないの!!私なんて!面倒な患者は全部私に押し付けるし!駆けつけて間に合わなかったらぜ~んぶ私のせいにしてさ!!」

?「…人間ってそういうもんだろ。」

「そうだけど!!ちょっとは自分で仕事やれっつーの!!」


あれから…お酒を1杯だけ飲むつもりが、美味しくてどんどん飲んでしまい、見事酔っぱらってしまった。彼は隣に座ってくれて、私の愚痴を聞いてくれていた。


「…私…人の事治すことしか出来ないの……だから…それ以外は必要とされない……みんな…私の個性だけに興味があって……。」


20を超えた女が、ぼろぼろと涙をこぼして泣いていても、何も動じず、ただ隣に座って私を見つめてくれている。


?「…なら、ウチにくるか?」

「!…」
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