第5章 逃げられません 死柄木弔
「!…大丈夫…ですか…?」
両足、手から血を流していた。
?「黒霧…誰だコイツ…。」
黒霧「…一般人…ですね…。」
「…」
忙しすぎてテレビを見る暇もなかった。だから彼らが誰なのかも知らなかった。
「…」
私は怪我をしている彼に近づき、しゃがんで両足に触れた。
?「!…」
傷は癒え、服だけ穴が空いている状態になった。それから立ち上がり、手も同じように触れて治療した。
「…良かった…治った。」
?「……お前…治せるのか?」
「はい。私の個性、治癒なんです。」
話しながら私はカウンターの椅子に腰をかけた。
「…何か1杯、お酒を頂けますか…?」
黒霧「…かしこまりました。」