第5章 逃げられません 死柄木弔
その日は仕事で酷く扱われ、ストレスが溜まっていた。職業は医者。個性が治癒のため、両親からは医者になれ。と凄い圧をかけられていた。特になりたい職業もなかったため、医者になったけれど……。
「…」(お給料の半分は両親に持っていかれるし…先生ならなんでも治せるでしょーって言われて患者は押し付けられるし…。)
何が楽しいのやら……。
そして駆けつけたけれど間に合わなかったときは冷たい視線を向けられる。正直凄いストレス。
「…」(どこでもいい。お酒が飲みたい。)
Barらしき所を見つけ、ドアを開けて入った。
?「…」
「…?」
そこには先約がいた。黒い霧が服を着たような風貌……。黄色い目を光らせてこちらを見つめている人と、水色…白髪の髪の毛で全身に手を模した人。しかもその人の周りには血液が流れていた。どこか怪我をしているようだった。