第4章 本望 死柄木弔
緑谷「あぁぁっ!!」
「!…」
あまりの痛さに耐えられなかったのか、その人は私を地面におろしてしまった。腕は赤く、皮膚は剥がれ落ちていた。
死柄木「なぁ、菜月、お前には俺が必要だろ?逃げ出せばコイツみたいに、周りは死んでいく。意味わかるだろ?」
「っ…!ご…ごめんなさい…っ…。」
ぼろぼろと目から涙がこぼれ落ち、その人に謝った。
緑谷「っ…渡さ…ないっ…!恐怖で…震えてる子を…渡せないっ!!」
死柄木「…お前、そういうとこ…ホントうぜぇな…。」
足で壊死した腕を蹴り上げ、痛さで悲鳴をあげているところを今度は顔を掴もうとしていた。