第1章 Prolog1 覚醒stranger
「これは……本当に趣ある建物ですね…」
「そうでしょうそうでしょう、さあ中にどうぞ」
こちらの嫌味は全く通じていないらしいクロウリーはよく言ってお化け屋敷に見える建物の中へと入っていく
「ここであれば雨風は凌げるはずです 私は調べ物をしてきます 学園内をウロウロしないように!では!」
そういうとそそくさとその場から出ていくクロウリーを横目に見て今自分がいる建物の中を眺める
とりあえず…掃除からはじめよう…
そう思っていると急に外から雨音が聞こえてくる
それと同時にどこかで聞いたことがある声と共に部屋になにかが入ってきた
「あなた!」
「ぎゃっはっは!コウモリが水鉄砲食らったみたいな間抜け顔してるんだゾ!」
「外に追い出されたんじゃなかったの?」
「俺様の手にかかればもう一度忍び込むことくらいチョロいチョロい!ちょっと外に放り出したくらいで、俺様が入学を諦めると思ったら大間違いなんだゾ!」
「なんでそんなにこの学園に入学したいの?」
「俺様が大魔法士になるべくして生を受けた天才だからなんだゾ!いつか黒い馬車が迎えに来るのをずっとずっとまってた…なのに…」
「迎えに来てくれなかったってことね」
「ふん!闇の鏡も見る目がないんだゾ!」
グリムはどうしてもこの学園に入りたいみたいだ
けどこういう動物?モンスター?が入れる学校なんだろうか
ぼーっと考えているとグリムが悲鳴をあげる
「天井から雨漏りしてやがるんだゾ!俺様のチャームポイントの耳の炎が消えちまうー!」
「あーバケツ探してこないとね」
「こんな雨漏り魔法でぱぱっと…ってお前魔法使えないんだったな ププーっ!」
「じゃあグリムがやってくれたらいいじゃない」
「俺様はちょっと雨宿りしてるだけの他モンスターなんだぞ ツナ缶も出ないのにタダ働きなんでゴメンなんだゾ」
「ツナ缶って…やっぱ猫なんじゃ…とりあえずバケツを探そう」