第3章 EPISODE1 深紅の暴君
の言葉で顔を上げたリドルは意を決して言葉を紡いだ
「……ボク…本当は、マロンタルトが食べたかった」
「へっ?」
「薔薇は白だっていいし、フラミンゴもピンクでいい お茶に入れるのは角砂糖より蜂蜜が好きだし、レモンティーよりミルクティーが好きだ…みんなと食後のお喋りだってしたい…」
「リドル…?」
「ずっと、もっとトレイたちと遊びたかった…」
言いたかったことを言い切ると堰を切って泣き出すリドル
はすかさずリドルの頭を撫でた
「うっそ…あのリドル君がギャン泣きしてる…」
「おいこら!泣けば許されると思うなよ!てかもなんで頭撫でてるわけ!?」
「お前もたいがい空気読まないな…」
リドルの独白にそれまで黙って聞いていたトレイが口を開いた
「俺も悪かった お前が苦しんでるの知ってたのにずっと見ない振りをしてた…だから今日は言うよ リドル、お前のやり方は間違ってた だからみんなにちゃんと謝るんだ」
「……ごめんなさい…ごめんなさい…!」
「オレ、寮長が今までの行動を謝ってくれたら言おうと思ってたことがあんスけど……」
「エース…?」
何か嫌な予感がして口を挟むだが関係なしと言うようにエースは叫んだ
「ごめんの一言で済むわけねーだろ!絶対許してやらねー!!」
「えー!?この空気でそれ言う!?」
「ったりめーだ!こっちは散々コケにされたわけだし?せっかく苦労して作ったマロンタルトを捨てられたわけだし 涙ながらに謝られたくらいじゃ許せねーなぁ」
「コイツ俺様より根に持つタイプなんだゾ…」
「そんな…じゃあどうすれば…」
まさかのエースの反応に困った顔をして隣のを見上げるリドル
もリドルに助け舟を出そうとエースに聞く
「エースは何をしたら許してくれるの?」
「……俺しばらくは誕生日じゃないんだよねーだから"なんでもない日"のパーティのリベンジを要求する!そんで今度はお前がタルトを作って持ってこいよ あっ!トレイ先輩とかに手伝ってもらうのはナシだから!自分で苦労しろ!…そしたら許してやらないこともない」
「素直じゃないねぇ、エースくん」
「は黙ってろ!いい?分かった?」
「……うん、わかった」