第3章 EPISODE1 深紅の暴君
先程まで呆然としていたリドルだがエースの言葉で一気に感情が昂っていく
「うるさい、うるさい、うるさい!黙れ!!お母様は正しいんだ!だからボクも絶対に正しいんだ!!」
その様子にトレイやクロウリーもなだめるように声をかけるがリドルの耳には全く届いていないようだ
しかし次の瞬間リドルに何かが投げつけられる それは卵だった
そして決闘を見ていた寮生の輪の中からリドルに対しての文句が飛び交う
リドルが誰が卵を投げたか問うても誰も名乗り出ない
この状況にリドルは高笑いをしながらこの場に居る寮生に次々と首輪をつけていく
トレイやクロウリーは何とかこの状況を鎮静化しようと声をかけるが追い討ちするようにエースがリドルを煽る
すると庭に植えてあった薔薇の木達が宙に浮かび上がっていく
「庭中の薔薇の木が全部浮き上がってくんだゾ!」
「なんて大掛かりな魔法なんだ!あれ全部で突っ込んでくる気か!?」
「薔薇の木よ、あいつの身体をバラバラにしてしまえー!!」
「エース!!よけて!!」
の叫ぶ声も虚しくエースに向かって飛んでいく薔薇の木たち
何とかエースをその場から動かさなければと駆け出し腕を掴むだがもうすぐ目の前には薔薇の木が迫っていた
もうダメだ…と諦め目を瞑ったがいつまで経っても来るはずの衝撃は来ない
恐る恐る目を開けてみると目の前には沢山のトランプが舞っていた
「…?」
「…あ、れ?生きてる?何だこれトランプ?」
「リドルもうやめろ!」
この状況を打開したのはトレイのユニーク魔法の力だったようだ
薔薇の木はトランプにそして皆に着いていた首輪も外れていた
一件落着か…そう思ったがリドルはトレイに自分の魔法が上書きされた事にショックを受けている
もう周りの声は一切聞こえていないようだ
「いっぱいいっぱい我慢したのに!ボクは…ボクは…信じないぞ!!!」
「いけません、ローズハート君!それ以上魔法を使えば、魔法石がブ"ブロット"に染まりきってしまう!」
「ボクは…ボクこそが!!絶対、絶対、正しいんだーー!!!」
そう叫んだリドルは今までに無いほど魔力を放出していく
それに伴いはとてつもない寒気を感じた
───綺麗な赤い魔法石が真っ黒に染め上がる…