第3章 EPISODE1 深紅の暴君
まさかの状況に助けを求めようとトレイに視線を移すがこれはトレイにも予想外だったようで動揺している
リドルは怒った様子でマロンタルトを破棄し私たちを追い出そうとしている
その言葉で今まで黙っていたエースが声を上げた
「ちょっと待てよ!そんな無茶苦茶なルールあるか!」
「そうだゾ!捨てるんだったら俺様が食う!」
グリムもなぜか便乗して声を上げる中トレイとケイトがフォローに入ってくれる
「寮長、申し訳ありません マロンタルトを作ろうと言ったのは俺です」
「そうそう!まさかそんな決まりがあるなんて全然思ってなくて」
「作ったことが重要なんじゃない 今日!今、ここに!持ち込んだこと"だけ"が問題なんだ!」
2人のフォローもなんの意味も無いかのような剣幕でまくし立てるリドル
それを見てもついに口を開いた
「そんなおかしな意味の無いルールに従っているなんて馬鹿みたい いったいそのルールを破って誰が困るっていうの?」
「馬鹿…だって?」
「ちゃん!ちょ、ストップ!それ言っちゃダメなやつ!あとリドルくんコイツらまだ入学したてほやほやの新入生だからね」
「いーや言うね そんなルールに従ってタルトを捨てるなんてバカだって思うだろ ふざけんなよ」
「俺もエースとに賛成です もちろんルールは守らなければならないものですが…さすがに突飛すぎる」
「ボクに口答えとはいい度胸がおありだね いいかい、小さなルール違反が大きな問題に繋がるんだ」
「他の奴らも魔法封じられるのが怖くて言い出せないけどこんなのおかしいと思ってるんだろ!?」
他の寮生にエースは問いかけるがリドルの圧により思ってもいないことを言っている様子だ
「ボクが寮長になって1年 ハーツラビュル寮からは1人の留年者・退学者も出していない これは全寮内でハーツラビュルだけだ この寮内でボクが1番成績が優秀で、1番強い!だから、ボクが1番正しい!口答えせずボクに従っていれば間違いないんだ!」
「そんな…」
「ボクだってやりたくて首を跳ねている訳じゃない お前たちがルールを破るからいけないんだ」
これでは恐怖政治じゃないかと思い、ふと静かに聞いているトレイに視線を移すととても苦しそうな表情をしていた