第3章 EPISODE1 深紅の暴君
突然のカミングアウトにエースとデュースは目が点になっている
「ごめん、言おう言おうとは思ってたんだけど中々タイミングが無くて」
「いやいやいや!ちょっと待って!だって男物の制服着てるじゃん!」
「まあ一応男子校だしある程度は隠すように言われてるから…」
「お、俺は女性とずっと一緒にいたのか…」
あからさまに動揺するエースとどこか遠くを見ながら独り言を呟くデュース
「という事なので一応ここだけの話ってことで内緒にしといてね?」
「それはいいけどさー…衝撃的過ぎるわー思い込みってコエー」
「……」
「だ、大丈夫デュース?」
「あ、あぁ驚いたが大丈夫だ…大丈夫…」
「全然今までと何も変わらず接してくれて問題ないからね!これからここの4人は一緒にいる時間も増えるだろうし一応伝えといた方がいいかなと思っただけで」
「わかった…」
「確かにそう言われると女にしか見えなくなるわ不思議〜」
「ニンゲンは男とか女とかめんどくせーんだゾ」
対象的なエースとデュースの反応を見てもしかしたらデュースは女性が苦手なのだろうかと思いながら栗拾いを再開した
しばらく黙々と皆で栗拾いを続けていると持ってきたバケツがいっぱいになるほどの栗が集まった
「うし、かなり沢山拾えたしこんなもんっしょ!トレイ先輩のとこもってこーぜ」
「にゃっはー!タルト楽しみなんだゾー!」
「本当グリムは食べる事になると途端に元気になるね」
皆それぞれたくさんの栗が詰まったバケツを抱えてトレイが待つ厨房へと向かった
タルトを作るにはまず栗を向く下ごしらえからしなくてはいけない
デュースとグリムは魔法で、魔法の使えないエースとは手作業で
最初は途方もない数だと思っていたが始めてしまえば以外にも楽しく作業は進んだ
下ごしらえを終えいよいよタルト作りの本番 お次はトレイの出番だ