第3章 EPISODE1 深紅の暴君
「こちとら気分よく昼寝してたところだってのに思いっきり尻尾踏みやがって…最悪だ」
「ご、ごめんなさい全然気が付かなくて…!」
「お前…あぁ、入学式で鏡に魔法が使えねぇって言われてた草食動物か…」
そう言いながらに近づきいきなり首元まで屈んだかと思うとスンスンと匂いを嗅がれる
「ちょ、っと…何ですか!」
「はっ本当にちっとも魔力の匂いがしねぇ…それに…」
おもむろにの手首を掴み引き寄せられ鼻と鼻がくっつきそうなほど近づく
「あの時は遠くて気づかなかったがお前女だな」
「!」
「無抵抗な相手を…それも女相手を痛めつけるのは気が進まないんだけどなぁ このレオナ様の尻尾を踏んでおいて何にもナシってそりゃねぇだろ?」
「…何かお詫びをしろと?」
「気持ちよく寝てたところ起こされて機嫌が悪いんだ…そうだなぁ抱き枕にでもなってもらうか」
「抱き枕…?」
そう言うと掴まれていた手を引かれレオナと名乗る人物の胸に顔をぶつけてしまう
そのままの勢いで下に広がっている寝心地の良さそうな芝生へ2人でダイブする
は抱き枕のようにレオナに抱えられている
「ちょっと…!離して!」
「抱き枕が喋るんじゃねぇ 俺は今から寝るんだから静かにしとけ」
必死に腕の中から逃れようと抵抗するだがびくともしない
文句を言おうと顔をあげると目の前には翡翠色の宝石のような瞳があった
「(ち、近い…!)」
「ふん…やっと大人しくなったな」
あまりの近さに動けないでいると抵抗をやめたと思われたのかレオナは瞳を閉じて寝ようとした
どうやってこの状況から抜け出そうかとは回らない頭で考えていると遠くからこちらに走ってくる足音が聞こえてきた