第3章 EPISODE1 深紅の暴君
薔薇を塗る作業を手伝ってくれと頼まれ何故そんなことをしているのかエースが聞く
何でも明日は"なんでもない日"おめでとうなパーティらしくエースが盗み食いしたタルトはそのパーティで振る舞われるものだった
「なんか不思議な伝統ですね…」
「とにかく今は薔薇を赤くしてくれればいいから!デュースちゃんとグリムちゃんは魔法でやれるよね!エースちゃんとちゃんは魔法が使えないからこれ、ペンキ」
「ま、魔法で色を変える…ですか…」
「そんなのやった事ねぇんだゾ」
「オッケー!大丈夫リラックスー!何とかなるなる!寮長に首跳ねられたくなきゃ急げ〜!」
終始飄々としているケイトに流されるように薔薇を塗る手伝いをする事になった一同
デュースとグリムは魔法で色を変える方法をケイトから教わっている
はエースと共にペンキで薔薇を塗っていく
エースはペンキが手に着いたりして上手く行かない様子だ
それを見てグリムがヤジを飛ばしてきて言い合いをするお決まりの流れだ
ハーツラビュル寮のヘンテコな伝統やルールを聞いていると思い出したかのようにケイトがエースに問う
「ところで寮長のタルトを盗んだエースちゃん お詫びのタルトは持ってきた?」
「え?朝一で来たから手ぶらっすけど…」
「あちゃ〜そっかぁ それじゃあハートの女王の法律・第53条『盗んだものは返さなければならない』に反してるから寮には入れられないな」
「はあ?なんだそりゃ!?」
「この寮にいるからにはルールに従って貰わないと 見逃したらオレも首をはねられちゃう 悪いけど、リドルくんが気づく前に出ていってもらうね」
そう言うと雰囲気が変わったケイトがマジカルペンを取り出してきた
エースは魔法が使えないためデュースとグリムで応戦するがいくら攻撃しても手応えがまるでないと言うより倒したと思ってもまた復活してきてキリがない
ついにデュースとグリムは魔力をほとんど使い切ってしまった
そして私たちは寮の門まで追いやられてしまった
「それじゃあタルト持って出直してきてね♪ばいばーい!」
明るい声と裏腹に寮の門が重い音を立てて閉ざされた