第12章 11
ナ「ちょっとー、ルフィー!!シーザーにご飯持っていくのあんたの番よ!」
ル「そうだったなー忘れてた。今行くよ!」
私たちは船首から甲板に移った。
ル「、マフラーありがと。大事にするよ!」
ルフィはシーザーの元へ向かった。
甲板に戻るとゾロがトレーニングをしていた。
「少し見てもいい?」と聞くと「勝手にしろよ。」と言ってくれた。ゾロは自分より何倍も重たそうなダンベルを持ち上げていた
。
私もそろそろトレーニングしても大丈夫そうだなー、と思って見ているとゾロに二の腕を掴まれた。
ゾ「こんな腕じゃ、自分の身も守れねぇぞ。元気になったんなら見てるだけじゃなく少しは鍛えろ。」
『いいの?邪魔しちゃ悪いかなって思ってたの。』
ゾ「自分の事は自分ので守ってもらわねぇと、戦闘に集中できねぇだろ。とりあえず、筋力と体力つけろ。」
『嬉しい!ありがとう!頑張るね!』
ゾロは面倒臭そうにしながらも、色々と教えてくれた。
途中から、ルフィも加わった。
ルフィの場合、トレーニングしているのか、ふざけているのかよくわからなかったが終わった頃にはヘトヘトになっていた。
ゾ「そろそろ、終わるぞ。またやるんならいつでも付き合ってやるよ。」
ゾロは座り込んでいる私の手を引いて立たせてくれた。
『ありがとう。よろしくね!』
私は笑って答えた。
ルフィは全く疲れておらず、気付いたらウソップ達と遊んでいた。
ゾロは壁にもたれて寝ていた。
私も日陰に移動して壁にもたれて息を整えた。
「飲め」
目の前にお水が入ったコップが差し出された。ローだった。
『ありがとう。』
私はコップを受け取るとお水を飲んだ。
ロー「大分と動いてたようだが体の方は大丈夫なのか?」
『ローのお陰ですっかり元気だよ!今まではすぐに体力切れちゃうし、疲れもなかなか取れなかったのに今日はすっごく動けたの!」
ロー「よかったな。でもあまり無理はするなよ。
私は「ありがとう!」と笑った。
ロー「あと、これやるよ。」
ローに紙袋を渡された。島の服屋さんのものだった。
私は戸惑いながらも中を開けると、そこにはシンプルなワンピースが入っていた。
ローとお店に行った時にかわいいと思ったワンピースだった。
普段ジーパンばかり履いている私には、照れ臭くて買うのをやめたものだ。