第11章 10
ウソップサイド
町から帰ってるとルフィが船首に座っていた。
今までルフィが島に上陸しないなんてことはなかったはずだ。
を待ってるのかとも思ったが、停泊している船首に胡座をかくルフィは元気がないように見えた。
に何かあったのかと思って、キッチンから出てきたロビンとナミに聞いてみる。
2人によるとは、体調もすっかり良くてこれからローに買い物に連れて行って貰うらしい。
をローに取られて拗ねてんのか。
これまでのルフィならヤキモチ焼くなんて全く想像出来なかったが、最近のルフィを見ていると安易に想像出来てしまった。
あんなルフィへ見てられねぇ。俺はルフィに声をかける。
ウ「おーい。ルフィー!すげぇうめぇ店見つけたから一緒に行かねぇか?」
ルフィの手が伸びてきて俺の横にやってきた。
ル「そんなうめぇのか!」
ルフィは目を輝かせた。しかしすぐにキッチンの方へ視線を移した。
ウ「はローと買物行くんだろ。体調もいいみたいだし行こうぜ!!」
ル「、トラ男と買物いくのか?」
ルフィに質問され、俺はしまったと思った。
ルフィは2人が買い物に行く事は知らなかったようだ。
じゃあ何で元気ないんだよ。
ウ「さっき、ナミ達が言ってたぞ。」
俺は、冷静に答える。
ル「そうか。行こう!めし!!どこにあんだ?」
ルフィの表情が一瞬曇ったようにも思えたが、俺たちは町の飯屋に向かった。
飯屋に着くといつものように大量の肉を注文した。
ルフィもいつも通りのルフィになっていた。
酒も回り始めた頃、ルフィの口から昨日とローが医務室で一緒に泊まったと聞かされた。
ルフィはまだ少し怒っていた。
俺は思い切ってルフィに「が好きなのか?」と聞いた。
すると、ルフィは「ああ。好きだ。」と答えた。
平然と答えるルフィに驚いた。
ウ「仲間としてか?」
ル「もちろん仲間として好きだ。それと女としても好きだ。」
俺は持っていた箸を落としそうになった。
まさか、ルフィがこんなにハッキリ恋愛感情を持っているなんて。
いつの間にこんなに男になったんだよ。
だけど、めちゃめちゃ面白い展開になってきたな。
これはウソップキューピッドの出番か!
色々、聞いてみようと思った。