第10章 9
すると、ルフィは急に動いて私の顔の横に両手を突いた。
膝も私の体を挟んでいて身動きが取れない。
『ごめん。起こしちゃった?』
チュッと後をたてて、ルフィは私の額にキスをした。
急な展開に驚く。
私は自分の顔が真っ赤になるのがわかった。
ル「しししっ、茹で蛸みてぇだぞ。」
『ルフィ、からかったの?ひどいよ。』
私は恥ずかしくて自分の顔を両手で隠す。
今までこんな風にルフィにからかわれた事はなかった。
ル「悪ぃ。悪い。だってお前も俺で遊んでただろー!もぉしねぇから手どけろよー。」
ゆっくり手を顔から話すと、今度は優しく抱きしめられた。
まだ、顔は赤いに違いない。
ル「ごめんな。こんなに恥ずかしがるとは思わなくって。」
私はルフィの胸に顔を埋めながら頷いた。
『ルフィのバカ』
ル「あははっ」
笑いながらルフィは私の頭を撫でた。
「そろそろ朝飯食いいくか!」
私たちはキッチンへ向かった。
サ「おー、ルフィもういいのか?朝飯もうちょっとかかるから待っててくれ。」
私は、昨日のお皿を洗うついでに手伝いをする。
するとみんながキッチンやってきた。
チ「ルフィ!大丈夫かっ!体調はどうだ?」
ゾ「元気そうじゃねぇか!」
ナ「ホント人騒がせなんだから。」
ウソップとルフィは何やらこそこそ話していた。
ルフィは笑っていた。ウソップは項垂れていた。
みんなで朝ごはんを食べた。
ローが、私の手術は終わったからもうそろそろ島を出て次の作戦に移りたいと言った。
みんなも同意した。私たちは出航の準備をした。