第10章 9
薬を貰いに行こうとドアの方にへ向かう。
すると、後ろからルフィに抱きしめられた。
ルフィは私のお腹に手を回して耳元で「いくな!」と言った。
ルフィは私の肩に頭を乗せて、さらにきつく抱きしめた。
『ルフィ、、、?』
ル「お前、今出てったら誰かに話しかけられたりしてなかなか帰って来ねぇだろ。今は薬よりお前といたい。嫌か?」
いつもと違う雰囲気のルフィにすごくドキドキした。
真っ直ぐなルフィの言葉に断れるはずはなかった。
『あのね、今日の朝、ルフィの事怒らせちゃったでしょ。嫌われちゃったらどうしようって不安だったの。だから一緒にいたいって言ってくれて嬉しい。』
ドキドキを必死に抑えて答える。
ル「俺がお前の事嫌いになるわけないだろう。
でも、トラ男に看病してもらうくらいなら俺を起こしてほしかった。お前とトラ男が一緒の部屋で寝てんの、何かすっげぇ嫌だった。」
『ごめんね。ルフィ。』
ルフィは私を正面に向かせて抱きしめ直した。
ル「船の事、色々してくれるのは感謝してんだ。でもよ、もっと俺の側にいて欲しい。俺の隣で笑ってほしい。」
『ありがとう。私もルフィの隣にいたい、』
ルフィの背中に手を回して抱きしめ返す、
しばらく、無言のまま抱き合った。
ノックの音がしてルフィと離れた。
もっと触れていたかった。
ウソップが入ってきて今日の晩御飯、サンジ特性のカニのフルコースを持ってきてくれた。二日酔いに聞くスープも付けてくれていた。さらには二日酔いの薬もある。
ウ「それじゃあ今日は遅いし飯食ったらお前らここで寝ろよ。」
と言って出ていった。
2人で話しながらご飯を食べた。
ルフィはいつものルフィに戻っていた。
寝る支度をして2人でベットに入る。
ルフィに腕枕をされる。
私は横を向きルフィにくっつくとルフィは頭を撫でてくれた。
私は気持ちよくなって気づいたら眠っていた。
朝になり目覚めるとすぐそばにルフィの寝顔があった。
無人島では慣れていたのに今日はすごくドキドキした。
腕から出ようとするとより強く抱きしめられる。
起きているのかと思ってルフィの顔を見るとまだ眠っている。
私は起こさないようにルフィのゴムの身体で遊ぶ。
腕をひとつまみして伸ばす。指を一本伸ばす。髪は伸びないのか。