第10章 9
私たちは先に服屋さんへやってきた。
ナミが教えてくれた服屋さんは煌びやかな雰囲気で少し入るのに緊張してしまう。
ロー「入らないのか。」
『普段入らない感じのお店だから緊張してきちゃった。』
ロー「堂々としてろ。入るぞ。」
ローが先に入ってくれた。
お店には男性用の服も売られていた。
ローは男性用のコーナーを見ていた。
私は、動きやすそうな服を選ぶ。
ローは早々に飽きてしまったのか店内の椅子に座っていた。
ふと、紺色のシンプルなワンピースが目に入る。
かわいいなって思って手に取ると、店員さんが来て鏡の前で合わせてくれた。
鏡に映る私はいつもの私とは違って見えて、恥ずかしくなってしまった。
私には似合わないと思い元の場所に戻す。
自分の服が決まると少しだけ男性用の服を見る。
お世話になりっぱなしのルフィに何かプレゼントしようと思いついたのだ。ルフィはよく赤い服を来ているから、赤っぽいマフラーにした。冬島の時に使ってくれたらいいな。
お会計を済ませてお店を出た。
『待たせちゃってごめんね。ありがとう!いっぱい買えたよ!」
ロー「よかったな。そろそろ水分取った方がいいな。あの店入るか。」
ローの提案でカフェに入る。結構ゆっくりしてるけどいいのかな、なんて思いながらも飲み物を頼んだ。
ローは、あまり自分からは話してくれないけど、私の話にはしっかり相槌を打ってくれた。
周りの女の人達がローの事を見ているのがわかる。
ローはカッコいいもんね。背が高いしオシャレだし。
ローは慣れているのか、気にしていなかった。
本屋さんに行くとあっという間にローは色々な種類の本を手に持っていた。
私は冒険の物語が好きだった。
そういったジャンルの本を見ていると、ローが隣に並んだ。
ローも好きらしい。
お互いに読み終わったら本を貸し合う約束をした。
そうして、私たちは船に戻った。
ナミに買った服を見せると、「またシンプルな服ばっかり」と言われてしまった。
ブ「私、さんのスカート見てみたいです!ついでにパンツも。」
ブルックはナミに拳骨されている。
ルフィにマフラーをプレゼントしようと探したが、まだ帰ってきていなかった。