第10章 9
サンジは目を逸らしたまま言った。
『サンジ、、、、』
サ「ごめん、、、変な事言っちまったな。ちょっと頭冷やしてくるよ。」
サンジは甲板に行ってしまった。
サンジに握られた手が熱い。サンジはとっても優しい。だから余計な心配はさせないようにしないとなと思った。
急にサンジが居なくなってしまってどうしようかなと思っていると、すぐにサンジは戻って来てくれて温まったお粥を出してくれた。
そらからはいつものサンジに戻っていた。
洗い物をしようとしたけど、今日は早く寝るんだと言われてしまった。
そして、医務室まで送ってくれた。
寝る準備をしているとトラファルガーさんがやってきた。
必要な物の買い出しだけ済ませて来たらしい。
『観光はよかったんですか?』
ロー「何で俺にだけ敬語なんだ?」
みんなには「敬語をやめて欲しい」と言われたから、と伝えると
「じゃあ、俺にもやめろ。あとローでいい。」と言ってくれた。
少し仲良くなれたみたいで嬉しかった。
ロー「観光には興味がない。それにまだお前も一人には出来ない。麦わら屋と黒足屋は男部屋で寝てるのか?」
『そっか。ありがとう!二人なら、そうだと思うよ。』
ロー「ここから男部屋までは遠いから、俺は今夜ここで寝る。何かあればすぐ起こせよ。わかったな。」
『そんなの悪いよ。私はもうきっと大丈夫だよ!』
ロー「大丈夫かどうかは医者が決める事だ。病人を襲ったりはしねぇから安心しろ。」
ローは医務室のソファに寝転んでいる。
背が高いローは足がかなり出ている。
「私がソファで寝るよ!」と言うと「自分の立場をわかってないようだな。俺が患者のお前をソファで寝かせると思うか?」と言われ素直に甘えることにした。
ローは無言で医務室の電気を消す。
『ロー、ホントに色々ありがとう。私にローの力になれる事があれば言ってね!』
ロー「ああ。病人は早く寝ろ。」
『おやすみなさい。ロー』