第9章 8
ロー「トニー屋しっかりしろ。お前が泣いてちゃこいつは死ぬぞ。
そのまま心臓マッサージを続けろ!」
ローは動かないの顎を上げ鼻を摘んで自身の口での口を塞いだ。
それはチョッパーの心臓マッサージに合わせて何度も繰り返された。
ル「お前、なにやってんだ!!」
暴れるルフィをナミが沈める。
ロビン「ルフィ、あれは医療行為よ。は呼吸が出来ていないのもしれないわ。」
ナミの目には涙が滲んでいた。
チ「ロー!!戻った!」
ローは人工呼吸をやめた。
ロー「よし!人工呼吸器に切り替えるぞ!後、点滴の準備だ!
薬の事はお前に任せる。」
チ「わかった。」
ローは改めてを診察していた。
ロー「命は繋いだ。だが油断はできねぇ。お前らこいつの持病の事知ってるのか?こいつはティアル族だろ?」
ル「がその、なんだ、テール属?ってのは聞いた事がある!そのテール族の中でもみたいな見た目の奴は長生き出来ないんだろ!でもは全然元気だからただの迷信じゃないかって。」
ロー「いや、ある一部の特長を持つティアル族が短命なのは事実だ。今でも原因はよくわかっていない。実際、さっきこいつの臓器を見たがいつ死んでもおかしくないくらいボロボロだった。しかし、臓器を修復している力が異様に高い。だからこの歳まで生きてこれた。」
ロビン「まさか、悪魔の実!」
ロー「そうだ。こいつはキュアキュアの実の能力者だ。」
ウ「確かに湖で溺れかけてた。自分ではカナヅチだって言ってたけど。」
ロー「間違えねぇな。自分が能力者の自覚があったかは定かじゃねえがな。」
ナ「ならどうして急にこんなに病状が悪化したの?」
ロー「おそらくはモチャの回復に力を使いすぎたのだろう。出航前にモチャの体も診たが、覚醒剤の影響がほとんど消えていた。普通
、解毒剤にここまでの効果はない。キュアキュアの実は本来なら自分以外の治療も出来る。だがこいつの場合は自分の病気でいっぱいいっぱいなんだろうな。能力を他人に使ったせいで自分の体の修復が間に合わず急変したんだ。」