第2章 1
すると、リリーは走りだしもしもの時にと置いてあった護身用の銃を手に取り天竜人向けて発砲した。
リリーは昔からひまわりで過ごして来た妹のような存在で、ひまわりの副院長でもあった。
球は天竜人には当たらなかったが、天竜人は怒り狂いリリーにむけて発砲した。
私は血を流すリリーに駆け寄る。
リリーは
「ごめんね。ついかっとなって余計ややこしくしちゃった。
でも、はいっつも我慢しすぎだよ。結婚相手ぐらいは自分で決めないと!」と言った。
『喋ったらダメ!』とが言ってもリリーは話すのを辞めない。
私は必死に止血する。
「私、と一緒に暮らせてよかったよ。両親の期待に応えられなくて結局捨てられた私なんかのために、ひつこいぐらいに世話焼いてくれてさ、私のこと自慢の妹だとか言ってくれて。ホントに嬉しかった。私の自慢のお姉ちゃんはさ、こんな男じゃ似合わないからね!絶対に好きな人と幸せになってね。」
『だから喋ったらだめ!って』私は泣きながら叫ぶ。
リリーの呼吸が浅くなるのがわかる。
私はリリーが持っていた銃を天竜人に向け発泡する!
ひまわりの子達が泣いている。
するとすぐさま世界政府の関係者に取り押さえられる。
そこへ私を飛ばしたバーソロミュークマというらしい大きな男の人がどこからともなく現れて私に触れる。
そして気づいたらこの島に来ていた。
おそらくシャボンディ諸島では、すでにニュースになったいるのだろう。
レイリーさんは私が説明するまでもなく、状況を把握していた。
そしてレイリーさんの、口からリリーは私が飛ばされてすぐに息を引き取ったと伝えられた。
私を助けようとしてリリーは死んだ。
ただただ溢れる涙は止まることがなく呼吸が苦しくなる。
目が覚めるとルフィさんに抱きしめらる形で眠っていたことがわかる。過呼吸のようになった私の背中をルフィさんがさすってくれていたような気がする。
目が覚めて夢ではない事にまた涙が溢れる。
ルフィは起きたかっと言って手のひらで涙を拭う。
これ以上、ルフィたちに迷惑かけたくないと思い泣かないように堪えると抱きしめていた力が強くなった。
ル「我慢するなよ」
と言われ髪をクシャクシャっとされる。
私はルフィの優しさにまた、眠ってしまうまで泣いた。