第2章 1
サイド
ゆっくりと目を覚ますと昨晩の洞窟に寝ている事はすぐわかった。
あの人達にまた迷惑かけてしまったな。
そういえば、名前もきいてないや。
首が痛い。痛すぎる。こんな体ではイカダが出来ても海に出ることすらできない。
私は、リリーやひまわりのみんなを助けることができないのか。
リリーは自分を犠牲にしてまで私を庇ってくれたのに。
勝手に涙が流れる。 涙って枯れないんだな。
足音が聞こえ、黒髪の少年に覗き込まれ涙を拭われる。
ル「痛いよな?ごめんな。まともに手当できなくて。」
『私が勝手に怪我したんだから謝らないで下さい。』
『2人にはなんてお礼を言ったらいいか。ホントにありがとうございます!』
何とか声を出して伝えた。
ル「俺はルフィ、海賊王になる男だ!もう1人のおっさんがレイリーだ!今、この無人島でレイリーに修行をつけてもらってるんだ。」
ル「お前はでいいんだよな?」
『どうして名前、、、?』
ル「レイリーがシャボンディ諸島での事知ってたんだってさ。」
すると、レイリーさんが来て話があると言われた。
レイリーさんは、でんでん虫でシャボンディ諸島のお友達と連絡を取り合っていたらしい。
そして、私が飛ばされる原因となった事件の説明をしてくれた。
この島に飛ばされる直前、ひまわりに急な来客があった。
世界政府の関係者だといい、今から天竜人がひまわりの視察にくると言われた。
私は急いでひまわりの子達に天竜人の前では膝をつく事、絶対に無礼な態度を取らない事を伝えた。
同じくひまわりで子供達の面倒をみてくれているリリーも医院内の掃除などをしてくれていた。
ひまわりの子達はあまり院外にでることがなく、天竜人に出会った事がない子もいる。
私は緊張して天竜人の到着を待った。
天竜人は到着し次第、私を呼びとめ孤児院の視察は建前だと言い、私を探していたと言った。
少し前に街中で署名活動をする私を見たらしい。
天竜人は私の頬を撫で回し、卑猥な言葉を吐き、私を妻にすると言い出した。
抵抗しようとすると銃を発砲し、断ればひまわりのみんなの命はないと言われた。
私は頷くしかなかった。
すると、天竜人はこれからは妻だから何をしてもよいと子ども達も政府の人もいる前で私の体を触ろうとした。