第8章 7
サンジと楽しく話しながらもサンジが手を離せなさそうな時はお皿を出したり食材を渡したりした。
サンジが仕上げに取り掛かっているのを見て、テーブルのセッティングもした。
サ「なんだか結局、手伝ってもらっちまったな!疲れてないかい?」
『全然だよ!私こそ勝手に手伝っちゃってごめんね。私も前まで大人数のごはんの準備をしてたから勝手に身体が動いちゃって。」
私はひまわりでの賑やかな食卓を思い出していた。
『迷惑じゃなかったらこれからも手伝ってもいいかな?』
サ「さんがいいのならすごく助かるよ!でも無理はしないでくれよ。」
『ありがとう!サンジは優しいね!」
それからみんなが揃い賑やかな食事が始まった。
私は、つい癖で配膳をしたり取り分けたりしてしまう。
自分の事を後回しにしてしまうのは悪い癖かも知れない。
サンジも同じく出来立ての料理を食べてもらうためにまだキッチンに立っていた。
するとサンジにそでを引かれ、
サ「熱いうちに食べてくれ。」
と取り分けられた料理をもらう。
私はお礼を言ってカウンターに腰掛けてサンジの料理を口に運ぶ。
『おいしい!!こんなお料理食べた事ないよ。サンジすごい!』
サンジの料理は本当に本当においしかった。
目の前でデザートの盛り付けをしているサンジに伝えると、サンジはすこし照れたように笑った。
ル「言ったろーサンジの飯はサイコーだって!」
私はサンジの分をお皿に盛り付けて渡した。
『サンジもあったかいうちに食べて!』
サンジは少し悩んでから、お皿を受け取りカウンターで2人並んで食べた。
洗い物もサンジと一緒にしていると、ルフィがキッチンにやってきて、
ル「ーーでっかいクジラの群れが見えるぞ!早く来いよ」
私はルフィに手を引かれてキッチンを出る。
私はサンジさんの方を振り返ると、
サ「おれもすぐ見に行くから行っておいで。」
と言ってくれた。
クジラはすっごく大きくて音楽が好きなようだった。
私たちを海面まで運んでくれるようだ。
私はすっかりはしゃいでしまって転びそうになるのをルフィがさっと受け止めてくれた。
それでもはしゃぎ続ける私に、
ル「これからも色んな景色を見せてやるから!」
と言ってくれた。
『ありがとう!とっても楽しみ!』と答えた。