第8章 7
サイド
誰かに髪を撫でられている感覚で目が覚めた。
目を開けるとルフィと目が合った。
いつも私の方が早く起きていたので寝顔見られる事はあまりなかった。恥ずかしくってルフィの胸に顔を埋める。
するとルフィが上半身に何も着ていないことに気づいてさらに恥ずかしくなった。
ルフィは気にしてない様子で、私の体調を心配してくれた。
ル「あんまり、酒強くないんだから飲み過ぎんなよ!」
『わかった。気をつけるね。』
そこでやっと顔をあげ、起き上がろうとするとルフィのシャツがかけられていた事に気づく。
『ルフィがかけてくれたの?ありがとう!』
ル「あぁ。服汚れちまったんならそれ着とけよ。」
『でも、、』
ル「いいから!着とけ!」
語気が強くなったルフィに負けてそのまま服を借りる事にした。
ルフィは魚人島のお菓子を巡って四皇ビックマムに喧嘩を売った。
一味のみんな、とくにウソップとナミとチョッパーはこの世の終わりの様な顔をしている。
側で経緯を見ていた私はルフィが喧嘩を売るのも仕方ないと思った。
結果的に魚人島は救われたのだからさすがはルフィだ。
魚人島のみんなに見送られ魚人島を後にする。
私はいつか、魚人島のみんなが地上に移住する未来を願った。
私にとって初めての冒険だった。
私はもっと強くなってみんなの役に立てるように頑張ろうと思った。
サニー号は順調に浮上していた。
サンジが魚人島の食材を使いご飯の準備をするとキッチンに向かったので追いかける。
ルフィが眠っている時にサンジとは少し話せた。
鼻血を出す事も無くなっていて安心した。
話してみるとすごく優しくて紳士的な振る舞いにこの人はモテるんだろうなぁと思ったりした。
私は少しでも一味の役に立ちたかった。
これだけのメンバーの料理を作るのは大変に決まっている。
でも優しいサンジは手伝うなんて言っても断られるだろう。
『お料理するところ見ててもいい?』
サ「さんに見てもらえるなんて光栄だな!とびきりうまい飯作るから楽しみにしててくれ。」
サンジは袖を捲ると調理を開始した。
サンジの料理の豆知識などを教えてもらいながら料理が出来るのを見ていた。