第8章 7
ウソップサイド
ルフィが新しい仲間だと言って連れてきた。
言っちゃ悪いが明らかに弱そうだ。
俺が言うんだから間違いない。
確かに、ルフィが好きそうな性格ではある。
見るからに優しそうだし、明るいし、ノリもいい。
しかし、俺が驚いたのはルフィの方だ。
を見る時、完全に男の顔になる。
自覚があるのかはわからねぇけど多分俺以外のみんなも思ってるだろう。
いざ、戦闘が始まればは必死に住民を避難させている。
住民を庇い、今にもがやられそうだ。
俺は必殺緑星で何とかを助ける。
俺が助ける側に回るなんてな。おれも成長したもんだ。
自分の身を守れと言ったはずなのにまた住民の誘導をはじめた。
全然伝わっちゃいねぇ!!
まぁ、その後は怪我したりもしてねぇようだからよかった。
宴になった。
俺はやジンベイが話している所に混ざった。
はゾロからお酒をもらい飲んでいた。
飲み慣れないのだろう、顔を真っ赤にして目はとろんとしている。
戦闘の時まで来ていたはずのニットは汚れてしまったのか、いまはキャミソールにジーパンで、ついにはジンベイに膝枕までしてもらっていた。
周りの兵士達が何やらコソコソ話していて、聞き耳を立てると
の話だった。
男特有のいたって健全な内容ではあったが、仲間になった奴に向けられたその目はなんとなく気に障った。
さっきみたいに俺様がかっこよく守ってやるか!と思った瞬間、
さっきまでハチ達と話していたルフィがジンベイに向かって、
ル「ジンベイ、が、世話かけたな。」
と言っての頭を自分の膝に乗せ、自身のシャツをにかけてやった。
そして何食わぬ顔で俺たちとの話に混ざった。
どうやら俺の出番では全くなかった。
そのまま気づいたらみんな寝てた。