第7章 6
レイリーさんは、私にひまわりを見たいか?と聞いてくれた。
遠くからにはなるがレイリーさんが付いてきてくれるらしい。
私は見たいと答えた。
離れた場所からでも聞こえる子ども達の笑い声。
ひまわりのみんなは変わらず笑っていた。
新しい院長はとても優しそうで子ども達も懐いているのがよくわかる。
『よかった。本当に。』泣きたくなるのを我慢する。
レイリーさんは私の頭を撫でた。
子ども達が笑っている事がとても嬉しかった。
事件の時、きっと子ども達はすごく怖い思いをしただろうから本当に心配だった。
だから笑っている子供達を見て本当に安心した。
その一方で、もうひまわりに私の居場所はないのだと実感した。
今すぐ子ども達の側に行って抱きしめたかった。
それすら叶わない。
もう、過去は見ない。
ひまわりのみんなが元気ならそれでいい。
私はこれから世界を旅して、もっと世界を知るんだ。
そして新しい夢を叶える。
前を向こう!
『連れてきてくれてありがとうございます。』
そんな複雑な感情をレイリーさんに悟られないように精一杯笑った。
たまらなくルフィに会いたくなった。
それから私はぼったくりバーで簡単なお手伝いをして過ごした。
バーには麦わら海賊団の仲間達が顔を出していた。
私はとりあえずは店員として飲み物を出したりすることにした。
ナミさんとロビンさんはルフィから聞いていたより美人でスタイルも良くてなんだか凄くドキドキした。
ゾロさんは少し怖かった。一番乗りな事を喜んでいるようだった。
サンジさんは私がコーヒーを持って行くと、急に手を握られて何故か鼻血を流していた。
慌ててティッシュを渡した。
他のメンバーはタイミング的に会えなかったが、あとはルフィだけらしい。
ルフィは直接船に行くらしくレイリーさんと船が見える木陰でルフィを待っていた。
町が騒がしい。
すると、レイリーさんが
レ「弟子の船出じゃ、ちょっと行ってくる。ルフィが来たら必ず船に乗るんだよ。慌ただしい出発になりそうだ。、
元気でな。ルフィを頼むよ。」
レイリーさんはわたしを軽く抱きしめてくれた。
『ホントにありがとうございます。行ってきます』
私もレイリーさんの最中に手を回した。
レイリーさんは騒がしい方へと向かった。