第6章 5
は安静にしてないとダメらしく俺はベットの側に度々足を運ぶ。
俺らの出航のタイミングは気にするなと伝えた。
好きなやつが安全に元の生活が送れるのを見届けてなければ航海中も気になってしまうしな。
すると、久しぶりの気配を感じる。
現れたじじいに思わず逃げる。
海賊になったことをどやされるだろう!
結局捕まって拳骨される。痛すぎだろまじで。
ドロウの事を悪く思っているらしく、今回は捕まえないと言っていたが、じじいは気まぐれだから信用は出来ない。
が起き上がれるようになったと聞いて急いで部屋に行くとは急いで顔を隠した。
何があったのかと心配になる。
クリスの奴にキスしてたのか!
知ってたらもっと徹底的にやってやったのに!!
ぶつけようのない怒りを抑える。
誤魔化すように笑うが愛しくて。
気づいたら抱きしめていた。
俺は嫉妬でおかしくなりそうなくらいが好きだ。
他の男にキスされるぐらいなら俺が奪ってやればよかった。
俺はの唇に触れる。
顔を真っ赤にしているを今すぐ自分のものにしたかった。
理性が保てなくなるギリギリのところで俺はから離れた。
冷静さを取り戻してからの元へ戻るとは眠っていた。
呑気なやつだよ。貰ってきた薬を塗ってやる。
せっかく抑えた感情がまた襲ってきて、俺は足速に部屋を出た。
次の日、は村の人が仲良くしてくれたと嬉しそうにやって来た。
お前の頑張りの結果だな!
俺は出航の日を伝える。
寂しそうに泣くに着いてきてくれるんじゃねぇかと淡い期待を持つがやはり断られる。
がひまわりを残して着いてくることはないとわかっていた。
そんなが好きだった。
いつも、自分より周りの奴のことばっかり考えているような奴だ。
子供達を置いていく選択はしないだろう。
俺はとの思い出が欲しかった。
毎晩と出かけて色々な話をした。
俺の過去の話しもした。
特に言葉はかけられていないのにの手の温もりは心地良かった。