第6章 5
ある時は私の過去の話をした。
3歳の時におじいちゃんにひまわりに連れてこられた。
私もゴルボ山に行く予定だったが頻繁に熱を出したり寝込むわたしを見て諦めたしい。
その事は覚えているのにおじいちゃんは誰から私を預かったかを覚えてないと言う。
私にも親の記憶は全くない。
いつか何かわかるかな。と力なく話せばエースはきっとわかるさ。と言ってくれた。
エースから何で人攫いに狙われてるのか?と聞かれた。
おじいちゃんが調べて教えてくれた話だと私は、ティアル族らしい。
ティアル族はある島に今でも住んでいるらしいのだがそのティアル族の間に数100年に一度髪も肌も真っ白で海のように綺麗な青い目の子供が産まれる。
その特徴が私に当てはまるらしい。
しかし、この見た目の子供は例外なく12歳までに病気で命を落としていた。
おじいちゃんは私が大人になれないことも覚悟していたようだが今も私は生きてる。
色々と病院で検査も重ねたが何もわからなかった。
だからまぁ、奇跡って事らしい。
それで人攫いの高額取引の対象みたい。
『私はいたって元気なんだけどね!』
と笑って見せた!
エ「そうなのか。それは確かに心配だな。俺が出発したら今まで通り夜出歩くなよ!」
そう言って少し声のトーンを落とした。
エ「体調は問題なさそうだけどな!火傷もすぐに治ってたし。まぁ旅をしながらその、ティアル族って事も調べておくよ!」
『ありがとう』
こうして二人は会えなくなる時間を埋めるようにたくさん話した。
最後の夜も、二人で話した。
お互いのこれから夢を話し合ったりして先に夢を見て叶えた方が会いに行く約束をした。
エースの夢は自分の名前を世界に知らしめる事。
私の夢はひまわりのに来るどんな子供も笑顔にすること。
お互い叶えようね。
村の子供達の話をしていた時だった。
村ではヒーローごっこが流行っているがヒーローが海賊で悪者が海軍になっていた。
『スペード海賊団みないな海賊ばかりじゃないって言ってもみんな信じてくれるかなー。すっかりヒーローだね!』