第6章 5
お布団に潜ったまま眠ってしまったらしい。
朝起きて鏡を見ると唇の腫れはひいていて、枕元には軟膏が置いてあった。エースが塗ってくれたのだろう。
私は起き上がり、外に出てみる。
すると、子供達が駆け寄って来てくれた。
私の怪我が良くなった事を伝えるとすごく安心していた。
村の人もみんな元気になってよかったと言ってくれた。
私が庇った子供がベンと一緒にボール遊びをしていた。
その子の母親に今まで、意地悪してごめんなさい。助けてくれてありがとう。と頭を下げられる。
私は頭を上げて下さいと言う。
母「彼らは、必死なって魚人のベンも話したこともない私たち村人も分け隔てなく助けようとしてくれた。
あたなも、私達を迷わず助けてくれた。私はあなたに酷いことも言ってきたのに。
だから私も見た目が違うからといって、ベンを差別したりしないわ!これからは私の子供とも遊んであげて!」
と話してくれた。
私は、とってもとっても嬉しかった!
エースのお陰だ!とエースを探す。
エースはスペード海賊団のクルーと何やら真剣に話していた。
私が駆け寄って先程の出来事を話すと、よかったなと頭を撫でてくれた。
エースに散歩に誘われる。
そこで4日後には、スペード海賊団は魚人島に向かうと告げられた。
エースとずっと一緒にいられない事はわかっていた。
私がが泣くとせっかくの出航に水をさしちゃうかもしれない。
それでも私は泣いてしまった。
たった数日一緒にいただけなのに離れるのが辛かった。
行かないでと言えたらいいのにと本気で思った。
エースはホントよく泣くな、と言って抱きしめてくれた。
エ「お前が付いてきてくれると言うんなら、俺は大歓迎だ。
危険が伴う旅ではあるが俺がお前を守る。俺はについてきて欲しいと思っている。」
抱きしめたていた力が強くなる。
嬉しかった。エースにここまでまで言ってもらえて。
エースがいてくれるのなら、不安なんか全くなかった。
それでも、、、
私はひまわりのみんなを置いてはいけない。。。
ひまわりはシャボンディ諸島で唯一の孤児院。親を持たない子供達の最後の希望でもある。
『ありがとう。エース。でも、私はひまわりのみんなを置いて行けない。』
エースの胸に埋めていた顔を上げエースの目を見て答える。