第6章 5
リ「お取り込み中だったりする?」
エ「なっ、そんなことあるわけねぇだろ//」
リ「あのさ、って、えっどうしたの口!!」
最悪だ。リリーが気づいたら気にしてしまうに決まってる!
『ちょっと、腫れちゃって。へへ。』
リリーは少し考え込んでいる。
リ「クリスにキスされたから?ごめんね。私を庇おうとしたから。
」
私は体を起こして必死に伝える。
『リリーのせいじゃないよ!私が勝手にした事だし。キスくらいでいつまでもウジウジなんかしてないから。ちょっと消毒しとこうと思ったらすっごい腫れちゃって笑えるよね。』
エ「キスって何だよ?」
しまった。終わった、、、結局、エースにもキスの事バレちゃう。私ホント何してるんだろ。
リ「捕まってる時、クリスがにキスしたの。」
エ「あいつ、、、、!!!」
エースは自分の拳を握りしめて怒りに震えていた。
エ「お前、それで唇に何か塗ったのか?」
『背中の診察の時に、船医さんに消毒効果の高い薬を教えてもらってこっそり塗ったの。ごめんなさい。でも、もうすっきりしたよ!心配してくれてありがとう!この顔で子供達に会ったら笑ってくれるかな?』
エ「......」
リ「嫌、怖がられるだけでしょ。とりあえず、もうこんな事しないでね。口に変な薬品塗ることも、私を庇って好きでもない男とキスすることも。は自分の事をもっと大事にしてね。」
私は頷く。
リ「ガープさんが果物いっぱい持って来てくれたから食べるか聞きに来たんだけどその口じゃ無理だね。 また来るね!」
エースと2人きりになる。沈黙が気まずい。
『心配かけてごめん,。早く腫れがひいてくれたらいいんだけど。』
エースは私をそっと抱きしめた。
エ「そりゃあ嫌だったよな。ごめん。間に合わなくて。」
『何でエースが謝るの。エースは助けてくれたじゃん。ホントに感謝してるよ!』
エースは腫れた私の唇を手でなぞる。
見上げれば悲しそうなエースの顔が見える。
エースはもう一度強く抱きしめると、何か薬貰ってくると言って部屋を出た。
急な展開にドキドキして、恥ずかしくて布団に潜った。