第6章 5
サイド
朦朧とする意識の中でエースの叫び声が聞こえたきがした。
ゆっくりと目を覚ますと目の前にリリーの寝顔があった。
横向きに寝かされていて身動きが取れない。
そうだ!背中にドロウの攻撃を受けたんだ。
みんなは無事なのかな!あの親子は、、、、エースは、、、、
するとリリーが目を覚ます!
リ「よかった!ホントに。」
と涙を流して喜んでくれている。
リ「3日も寝てたの!ホントによかった。
助けに来てくれてありがとう。あんな奴に騙されちゃってホントにごめんなさい。ホントにホントに、、、」
リリーがここまで泣いているのは初めて見た。
『リリーは悪くないでしょ。悪いのはクリスとドロウだよ。だからもう泣かないで。リリーが無事でよかった。みんなは無事なの?』
リ「みんな無事。すぐに呼んでくる!」
と言って部屋を出た。
エースがドアを壊す勢いで入ってきた。
ベットサイドにひざまずき私の手を両手で掴む。
エ「心配かけんじゃねぇよ、、、、」
その声はエースの声とは思えないほど弱々しかった。
『心配かけてごめんなさい。エースは怪我してない?エースを巻き込んでしまってごめんね。』
エ「少しは自分の心配しろよ!死にかけてたんだぞ。」
依然として、エースの声は震えていた。
空いてる手でエースの髪を撫でる。
『でも、ちゃんと生きてるよ!エースのおかげだよ。エース、ホントにありがとう。』
すると手を離して髪をクシャクシャにされた。
そして、何故かお説教をされた。
エ「危なっかしいんだよ!もっと自分を大事にしろよ。お前に何かあったら俺、、、、」
『ごめんね。エース!気をつけるね!」
エ「まぁ、わかればいいんだよ。」
本気で心配してくれていた様子のエースを見てもちろん反省もしたけど、すこし嬉しかった事は黙っておこうかな。
そして、ドロウもクリスもエースによって縛られて村長さんが海軍に引き渡してくれた事。
ひまわりのみんなも村のみんなも無事なこと。
つまずいた親子も無事だった。
怪我している人も軽傷らしい。
エースは私のおでこに手を合わせると、やっぱりまだ熱ははあるな、っと言ってスペード海賊団の船医を呼んできてくれた。
背中の火傷は脅威的なスピードで治ってきているが熱が高いから
絶対に安静だと言われた。