第5章 4
俺は焦っていた。
俺はでんでん虫で船に残っているクルーはいないかと船のでんでん虫にかけた。すると引きこもりで有名な先生が船に残っていた。事情を説明してすぐに来てもらうことにした。
先生が到着し次第、を探しに行く。
先程、起きてきていた子供にリリーって奴のいそうな所を聞くと村の診療所の奴と付き合ってると教えてくれたのでひとまず向かう。
診療所の電気が付いている。
中を伺うと椅子に縛られて泣いているとの頬を撫でている男が見えた。
俺はその光景を見た瞬間にキレた。
気づいた時には男は倒れていた。
の縄を解くとはもう1人しばられている女の縄を解いていた。
おそらくリリーだろう。
状況はいまいちわからないが、男を縛っておく。
泣くに遅くなってごめんと告げると泣きながらも首を横にを振っていた。
リリーを解放した事で安心したのだろう。
腰を抜かしてしまっていた。
ひとまずひまわりまで帰ろうかと声をかけると、男はとんでもない事を言い出した。
ひまわりが危ない。
先生に海軍中将相手は荷が重い。みんな無事だろうか。
無事でいてくれ!
立ち上がれないを抱きかかえる。
その瞬間、気づかれないよう抱きしめる。
頬には殴られた後があるし、手首にも縛られた跡がくっきりと残っている。
1人で行かせるんじゃなかった、、、、
しかし、これ以上はもう絶対泣かせない!
を泣かせる奴は海軍中将だろうと絶対に許さない。
ひまわりに着くとそこには客人がいた。
何食わぬ顔で俺に七武海の勧誘なんてしてきやがる。
断ると本性を表した。
そしてこの中将の狙いは魚人の子供ベンだった。
ベンは犯罪者の子供だった。
はベンが犯罪者の子供だと聞かされてもベンを庇い続けた。子供を恨むことは弱虫のすることだと言い切った。
さっきまで恐怖で立つことすら出来てなかったくせに、弱いんだか強いんだか不思議な奴だ。
の言葉は嬉しかった。
には俺が海賊王の息子だとは言ってなかったが、その事を知っても変わらず接してくれるのだろう。
と話していると感じる安心感の理由がわかった気がした。