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夢が叶う時【ワンピース】

第26章 25


残った麦わらの一味とハート海賊団は率先してモコモ王国の復興を手伝った。
私は注射などを嫌がる子供達の治療などをしたり、壊れてしまった大切なものを治したりしていた。

怪我をした子供の中に傷口から菌が入ってしまい高熱が出てしまった男の子がいた。
ローが適切な処置をし、簡易的に作られた医務室で様子を見ていた。

そこへその子の両親が森にある熱を下がるという薬草をドリンクにして持ってきた。

見るからに苦そうなそのドリンクを飲めと言われた子供は、飲みたくないと駄々を捏ねていた。
痺れを切らした父親がその子を抑えて無理やり飲まそうとしている。

その光景を見ていた私は何故か自分の事のように冷や汗が出た。


?『嫌だー!おいしくなさそうたよ。食べたくないよ!!』

?「だめだ。食べるんだ!これしかの病気を治す方法がないんだ。」

?『こんなの食べるなら病気治らなくてもいいもん!』

?「わがまま言うんじゃない、食べるんだ!!」

そして無理やり口に入れられる変わった模様の果実。
その不味さに、暴れる少女。
私に無理やり果実を食べさせている男性はとても辛そうで泣いているようだ。

ドクドクと心音が速くなる。

、、、その少女は私だ。
そして、今なら分かる。食べさせられているのは悪魔の実。キュアキュアの実。

そして無理やり私にキュアキュアの実を食べさせている人は確か、、 ロイドさんだ。

おじいちゃんのお友達で、よくひまわりに遊びに来てくれたんだ。
片目はいつも長い前髪で隠れていたけれど髪色は私と同じだった。



ガシャんとガラス割れる音で現実に引き戻された。

割れたのは、男の子のために用意していたお水の入ったコップだった。私が落としたらしい。

慌ててそのコップを拾おうとした。

ロー「おいっ!!」

部屋にローの低音が響いた。
ローは私の腕を掴んだ。
気が動転してしまっていた私は、ガラスの破片を素手で拾おうとしていた。

ロー「怒鳴って悪かった大丈夫か?」
『うん。ごめんなさい、、、』

私は何とか言葉を発した。
頭の中がくらくらして小さい頃の曖昧な記憶が蘇っていく、、、

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